ボジョレーとマーケティング

今日は11月の第3木曜日
ボジョレーヌーヴォーの解禁日。
ワインバーでは昨夜の零時に
カウントダウンをやっている
所もあったみたいです。

「ちょっと前にイタリアンで
新酒って紹介されたよ?」

「その年にできたワインなら
どれでも、新酒じゃないの?」

はい、そんな素朴なワインの疑問に
お答えします。
一応マーケティング的な話題も絡め
ますので、ご心配なく。

新酒ってなんだろう?

その年のブドウでつくったワイン

基本的にその理解で十分と思います。
11月の第3週の木曜日の意味は?
これはフランスのワイン法
決められた日なのです。

フランスの法律です。

フランス以外には及びません。

各国に独自のワイン法があります。

イタリアでは10月30日0時1分
以後というのがワイン法で
決まってます。

オーストリアは11月11日です。

日本では、ワイン法自体が
ありません。
なので、生産者の自由、もしくは
地域で決めている様です。
ワイン生産量第1位の山梨では
11月3日が解禁日とされてます。
これは海外の様にワイン法という事
ではありません。
つまり、生産者によっては、
11月3日前に出荷される事も
あります。

新酒その疑問にお答えします。

フランスではボジョレー以外には
新酒は無いの?

答え:
あります。
でも、流通量が少なくてほとんど
海外には流通しません。
もしお店でボジョレー以外の
フランスの新酒があったら、
試す価値は十分にあります。

 

ボジョレーが作られるブドウは
ガメイだけど、
それは美味しくないのでしょ?

答え;
違います。
これは誤解です。
ガメイはスリムに(すっきり)
仕上がるブドウ品種。
ちょっと長熟には向かない事が多い
のですが、中には10年程度の熟成
に耐えるものもあります。

でも、なによりもこの品種は
爽やかな酸味とイチゴキャンディー
を思わせる様な甘い香りが心地よく
私も好きなブドウ品種です。
ワインが苦手という女子に勧めた所、
とっても気に入った様子でした。

 

イタリアでも新酒はガメイから作られるの?

答え:
違います。
たくさんの種類があります。
イタリアではワイン用のブドウ品種は
約400種もあり地方ごとに独自
の品種があります。

そして、その地方のワインの収穫に
あわせて飲まれてきたワインが
流通する様になったので、様々な
ブドウ品種の新酒があります。
フレッシュで中には少し発砲して
いるワインもあり、予想がつかない
面白さがあります。
フレッシュ感が心地よく、少し甘い
イタリアの新酒を楽しんでください。

日本の新酒は美味しいの?

答え:
はい、とても美味しいです。
日本の白ワイン用の代表品種の
一つである、『甲州』の新酒は
品種の特徴でもある優しい酸味が
美味しく毎年楽しみにしている
新酒の1つです。

甲州は日本独自のブドウ品種
だからでしょうか。
海外の軽いワインの酸味がレモンの
ようなシャープな酸味とすると。
同じ酸の強さでも甲州で作った
ワインの酸味は違います。
丸い感じ、例えれば、みかんの様な
優しい酸味が心地よく
不思議ですが、白菜漬けと合わせ
ても大丈夫です。

赤では品種マスカットベーリーAで
作られたワインもお勧めです

この品種は少しガメイに似ている
かもしれません。
イチゴのような赤い小さな果実の
香りが優しく、新酒にありがちな
尖った感じがなくて、かわいい
ワインになります。
新酒のうちはこのワインも少し発砲
している事もあり、
フレッシュ感を味わうには最適です。

意外に面白いのが、デラウェアで
作った白ワインの新酒
この中でも果実が青い内に収穫して
ワインにした青デラというワインが
あります。
もし、見つけたら是非とも試して
みてください。

デラウェアというと甘いイメージが
ありますが、この青デラは青リンゴ
のようなフレッシュな酸味を楽しめ
る白ワインの新酒です。
昨年出会って衝撃を受けました。

マーケティング的に考えると。

フランスのボジョレーの圧勝の時代
が続いていました。
理由はちゃんとマーケティングを
考えていたから。
それだけです。
マーケティングとは売るための
仕組みです。

ボジョレーヌーヴォーでは、
イベントを開催し、人が集い、
ニュースにも取り上げられて。
話題になりました。

そして、日本には空輸されるという
事もあり、初期の頃は希少なワイン
という演出がありました。
予約販売という形がまだ残って
いて、品薄感と限定感を演出
しています。

新酒は他の国でも作られているのに、
メジャーになっていないのは、
マーケティング戦略を取らなかった
からです。

そんな事は忘れて、楽しもう。

理屈は忘れて、楽しみまましょう。

秋は新酒の季節です。
イタリアの新酒ノベッロの多様さに驚き、
フランスのヌーヴォーに歴史を感じ
日本の新酒のフレッシュさに感心する。

そんな豊かなワインの新酒を理屈なく
楽しめる。
良い時代になったと思います。

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